こんにちは。
千葉県白井市を拠点に一般住宅からマンション、店舗、テナントなど、幅広く電気工事を手掛けている和興電業株式会社です。
電気工事におけるメインの作業といえば、電気の通り道となる配線の敷設です。配線は基本的に壁や天井の中にあるので、普段はあまり見る機会がありませんが、配線がなければ電気を使うことはできません。私達の生活において、極めて重要な設備といえるでしょう。
一方、電気配線の敷設には高度な知識と技術が要求され、何らかの配線ミスがあれば重大な事故につながる場合もあります。安全かつ正確な配線工事を行うためには、丁寧な仕事をしてくれる業者を選ぶことが大切です。ここでは、配線ミスがあった場合に発生するトラブルや、正確な配線工事のために和興電業が気をつけているポイントをご紹介します。
■配線工事のミスがあると、どんな事故が起こるの?
配線工事のミスによって発生する事故は、大きく分けて2つのパターンがあります。施工中に起こる事故と、施工後に電気を使い始めてから起こる事故です。それぞれの事故の内容を見ていきましょう。
・施工中に起こる事故
施工中にその場で起こる主な事故は、通電した状態での断線や、そこに施工者が触れてしまうことによる感電事故です。最悪の場合は死亡事故につながります。
これらは保護手袋をしっかり装着し、通電箇所を慎重に扱うようにすれば防げる事故です。しかし、「うっかり通電箇所を切ってしまった」「少しだけ保護手袋を外した時に触れてしまった」というケースは決して珍しくありません。ほんの一瞬の油断が大事故につながる場合があるのが怖いところです。
なお、高所からの転落やカッターによる負傷といった事故が発生することもあります。これらは電気とは直接関係ありませんが、根本的な原因が「油断」や「経験不足」である点は変わりません。詳しくは後の項目で解説します。
・使用開始後に起こる事故
施工後、使用開始してから発生するトラブルとしてよくあるのが、配線ミスにより電気が通っておらず電気機器が使えないというものです。スイッチを入れても照明がつかない、エアコンも冷蔵庫も使えないとなれば、生活に大きな支障をきたします。本来あってはならない極めて単純なミスですが、しばしば発生しているのが実情です。
また、より注意が必要な事故としては、不適切な配線に通電することによる漏電・感電事故や、周囲に熱が伝わって素材が溶けたり焦げたりする事故が挙げられます。配線は普段目に見えないため、壁の中や床下で密かに事故が発生し、ビリッとくる感覚や煙の充満などで事故に気づくことも少なくありません。
中には、電気配線を断熱材で覆ってしまったために放熱ができなくなり、熱がこもってしまうケースもあります。これは、施工方法のミスはもちろんですが、素材の選び方が悪かった場合にも発生しうる事故です。
そして、焦げ臭さや煙の段階で気づくことができなければ、最終的に発火し火災に発展します。こうなると、大切な命や財産が奪われ、近隣にも被害が及ぶ事態になりかねません。その他、屋外の配線が十分に固定されていなかったために、台風や豪雨で配線が外れたり切れたりする事故にも注意が必要です。
・どちらの事故が厄介なの?
施工中に起こる事故と使用開始後に起こる事故は、どちらも死亡事故につながるおそれのある怖いものです。ただ、どちらが厄介なのかをあえて決めるとすれば、使用開始後に起こる事故の方が厄介だといえます。
施工中の事故はすぐに発生に気づくことができ、なおかつ施工業者がその場にいるため、迅速な対応が可能です。仮に感電事故が起きても、被害にあうのは基本的に施工業者であり、少なくとも施主様は巻き込まれません。そういう意味では「まだまし」です。
一方、使用開始後の事故は時間を置いて発生します。きちんと通電するので何の問題もないように思わせておいて、実は見えないところでトラブルが進行しているケースも少なくありません。気づくのが遅くなれば、当然ながら被害が大きくなります。しかも、被害にあうのは基本的に施主様であり、業者が来るまでは十分な対応ができないのです。
事故の割合としても、施工中の事故より使用開始後の事故の方が多い傾向にあります。ただ電気がつかないというだけでも十分不便ですし、工場や店舗、オフィスなどで事故が発生すれば、業務にも影響しかねません。このようなトラブルを防ぐためにも、配線工事は設計段階から慎重に行い、正確に施工しなければならないのです。
■なぜ配線工事でミスが起きるのか?
配線ミスによる事故については、「なぜプロの業者に依頼しているのにミスが起こるのか?」と疑問に感じる方もいると思われます。非常に残念な話ですが、専門業者でもミスを犯すことがまったくないわけではありません。「電気工事士」の資格を持っていれば配線工事をすることはできますが、それはあくまでもスタートラインに過ぎないのです。
弊社の経験上、ミスが起こる原因は大きく分けると3つあります。それらの内容と、ミスを防ぐために和興電業が心がけていることをご紹介します。
・油断
ミスを招く最大の要因といっていいのが油断です。「うっかりミス」と言い換えてもいいでしょう。要するに「やってはいけない動きなのは理解していたが、ついやってしまった」ということです。自分の実力を過信していたり、工事の難易度を軽く見ていたり、単純に作業に集中できていなかったりするのも油断といえます。
しかし、「油断していた」というのは「油断がなければうまくいっていた」という言い訳であり、驕りでしかありません。電気工事という危険を伴う作業中に、一瞬でも油断すること自体がすでに実力不足なのです。私たちは「油断は恥であり、驕りである」と考え、どのような現場でも最大限の注意を払って作業に臨んでいます。
・焦り
危険を伴う電気工事は常に落ち着いて行うべきですが、どうしても焦りが生じることもあります。時間が押している時はもちろん、現場の状況が予定と違っていたり、思い通りの作業ができなかったりした時も焦りを感じがちです。焦りは判断力や集中力を鈍らせ、正しい動きをできなくしてしまうため、ミスの大きな原因となります。
そこで私たちは、内心焦っていたとしてもなるべく表に出さず、努めて冷静に振る舞うようにしています。これが意外と効果的で、たとえ表面上だけでも落ち着き払って動いていると、心も自然と落ち着いてくるのです。焦ってしまう状況を完全になくすことは難しいため、それを受け入れた上で冷静になることが重要だと考えています。
・知識不足、経験不足
根本的な原因として、施工者の知識や技術、経験が不足していた場合は、当然ながらミスが発生しやすくなります。これを防ぐためには、普段からしっかりと勉強するしかありません。現場作業からいろいろなことを学ぶのはもちろん、必要になりそうな知識・技術を事前に取得しておくこともあります。
最も避けなければならないのは、自分が無知であると気づかないことです。自分の実力を過信していると、学ぼうという姿勢を失って成長しなくなる上に、驕りや油断を招きます。私たちは、自分にはまだまだ知らないことが多いと考え、新たなことを謙虚に学ぶ姿勢を大切にしています。
■配線工事のミスを防ぐためのポイント
配線工事のミスを防ぐためには、正しい心構えで作業に臨むだけでなく、現場でも多くの点に注意する必要があります。中でも特に重要で、和興電業が必ず実施している3つのポイントをご紹介します。
・現地の確認をする
配線工事に取り掛かる前に必ず行うべきなのが、現地の状態を目で見て詳しく確認することです。図面の確認が重要なのは間違いないのですが、図面だけでは現場の正確な様子は把握できません。そもそも、図面と現場の状態が違っていることも少なくないのです。
たとえば、実物の回路の状態が明らかに図面と違っていたり、図面にない障害物が現場にあったりするケースはしばしば見受けられます。これは図面が最新版ではなかったり、何らかの誤解やミスがあったりすることが原因です。
この食い違いに気づかないまま工事を進めると、高確率でトラブルを招くでしょう。そのような事態を防ぐためにも、図面を見るだけではなく実際の現場を確認し、状況に応じて計画を変更したり部材・工具を追加したりする必要があるのです。
・配線図を詳細に書き込む
配線工事を行う時は、配線・スイッチ・コンセントなどの位置を記した「配線図」を用意します。配線図があると全体の構造を視覚的に捉えられるため、正確に作業できるのが大きなメリットです。この配線図をできる限り詳細に書き込むことが、配線工事のミスを防ぐ重要なポイントとなります。
配線工事に慣れてくると、配線図に頼らなくても複雑な作業をこなせるようになりますが、これはミスの原因になりかねません。頭の中だけで考えて作業したために正しい配線になっておらず、ショート(短絡)や漏電事故を招くこともあります。正確な作業のためには細かいところまで配線図に書き込み、図面とともに確認しながら作業を進めることが大切です。
・配線がスイッチやコンセントに接続されているか確認する
配線の端はスイッチやコンセントに接続されますが、やったつもりでも実はしっかり刺さっていなかったというケースは珍しくありません。そのまま通電させると、接触不良になってスイッチやコンセントが機能しなくなったり、火災の原因になったりするため危険です。
業者によってはこの辺りの意識が低く、適当に刺しただけで確認していないこともあるので注意しましょう。和興電業ではトラブル防止のため、施工時に必ず配線を引っ張り、スイッチやコンセントにしっかり接続できているかどうかチェックしています。
■和興電業は丁寧な打ち合わせと正確な配線図で、安全な電気工事を心掛けています
配線工事は電気工事の基本中の基本ですが、もしミスがあれば大きな事故を招く可能性があります。安全かつ快適に電気を使えるようにするためにも、配線工事は正確に行わなければなりません。事前に十分な情報収集を行い、信頼できる業者に工事を依頼しましょう。
和興電業は「街の電気屋さん」として、千葉県白井市を拠点に地域密着で50年以上電気工事に携わってきました。設計の段階から打ち合わせを重ね、自社所属の経験豊富な電気工事士が、ダブルチェックしながら丁寧な施工を行っています。ミスがないだけでなく、メンテナンス性に優れ使い勝手のいい配線設計ができるのが強みです。
その他にも、LED化に伴うバイパス工事や照明器具の購入・設置工事・メンテナンスなど、住まいの電気工事に幅広く対応しております。豊富な経験に基づく高い技術力を活かし、現場の状況やお客様のライフスタイルを考慮した、最適なプランをご提案させていただきます。東京電力優秀電気工事店認定も受けておりますので、電気工事のことなら安心して当社にお任せください。