こんにちは。

千葉県白井市を拠点に一般住宅からマンション、店舗、テナントなど、幅広く電気工事を手掛けている和興電業です。

皆さんのご家庭では、キッチンのコンロは何を使っていますか?最近のコンロは進化が早く、ボタン1つで調理ができてしまう便利なものが増えています。その中でも「火を使わない」ということで人気なのが、「IHクッキングヒーター」です。火を使わないことで吹きこぼしによる立ち消えなどの心配がなく、省エネや光熱費の節約にも期待できることが人気の理由となっています。今回はIHクッキングヒーターの基礎知識をはじめ、導入する際の電気工事や工事費用の目安についてご紹介いたします。

(画像出典:Panasonicカタログ)

■IHクッキングヒーターとは?

まずは、IHクッキングヒーターについての基礎知識を改めておさらいしましょう。

1.しくみ

IHとは電磁誘導加熱(Induction Heating)の略称です。“電磁誘導”という言葉は中学校の理科でも登場しますね。機器内部に設置されたうずまき状のコイルに電流を流すことで磁力線が生じ、上に置かれた鉄鍋などの底にさらにうず電流を発生させ、鍋全体をヒーターのように発熱させます。鍋自体を発熱させているので、IH機器が熱を出しているという訳ではないのです。

2.メリット

IHクッキングヒーターを導入することで、さまざまなメリットが期待できます。まずメリットとして挙げられるのが、“安全性”です。裸火がなく立ち消えの心配がありませんので、火事のリスクにおいてガスよりも安全だと言えます。さらに、IHクッキングヒーターには温度過昇防止機能や切り忘れ機能、チャイルドロックなど多くの安全機能が備わっているので、安心・安全にご使用いただけます。

また、火を使わないので、鍋底にススが付着することやガス燃焼によって空気が汚れるといったことがありません。表面は凹凸がないので、汚れをサッと拭き取るだけでお手入れも簡単です。

気になる火力についてですが、IHクッキングヒータは200Vのハイパワーで加熱するので、ガスコンロと火力はほとんど同じです。しかも電気代は100Vのときと変わりませんので、省エネかつ光熱費の心配もいりません。

3.注意点

IHクッキングヒーターでは、材質や形状により使用可能な鍋に限りがあります。基本的に鉄やステンレス製の鍋は使用できますが、銅や耐熱ガラス、アルミ、陶磁器(土鍋)製の鍋や、底の丸い中華鍋などは使用できません。ご使用の際は、取扱説明書などをしっかり確認することが大切です。

また、IHクッキングヒーターは普通の電気製品とは違って200Vの電源を使用するので、電気工事が必要となる場合があります。

■導入に向けて、電気工事が必要なこともあります!

1.どんな工事が必要?

IHクッキングヒーター導入に向けて、「据付工事」や「専用回路増設工事」、「分電盤交換工事(容量が50A未満の場合)」などを必要とするケースがあります。専門的なことなのでどの工事が必要かはお客様ご自身で判断するのが難しいかと思いますが、「引込口配線取替工事」が必要かどうかは確認することができます。

「引込口配線取替工事」とは、ご自宅の電気配線が“単相2線式”という配線をご利用の場合、200Vの電源を100Vの電源と併用できるよう“単相3線式”へと取り替える工事のことです。「引込口配線取替工事」の必要がなければ、導入に向けた工事費用をグッと抑えることができます。

2.単相3線式配線の確認方法

ご自宅の電気配線が単相3線式配線かどうかは、備え付けられている電力量計(電気メーター)をご覧いただけると確認できます。上部に赤帯に白文字で、“単3”と記載があれば、単相3線式配線となっています。記載がなければ単相2線式配線ということになります。

■工事費用の目安

電気工事のみの費用の目安は約4〜12万円ほど。引込口配線取替工事の必要がなければ、ほとんどの場合10万円以下で工事することが可能です。取り替えも含めた工事の時間は、ガスコンロからIHクッキングヒーターへの交換でおよそ1時間程度、電気が使えない時間は約15分間です。お客様の設備状況の確認や必要工事の判断、お見積もりなどについては、お近くの電気工事店や住宅電気工事センターへとお問い合わせください。

■まとめ

和興電業では、IHクッキングヒーターの工事はもちろん、契約容量の変更、コンセントの移動・増設など、お住まいの電気工事全般をお受けすることができます。電気関係のことで何か悩み事や困り事がございましたら、地域密着で50年以上、東京電力優秀電気工事店認定の和興電業まで、どうぞお気軽にお声がけください!