不動産経営者やマンションオーナーの方が最も頭を悩ませることといえば、やはり空室問題ではないでしょうか。部屋が埋まらないことには、そもそも収入自体を得ることができません。

しかし、人口減少に伴い、賃貸物件の空室率は年々上昇傾向にあり、今年は17%に達する見込みです。これは5年前と比較すると、3.5%もの増加となり、空室問題を解消するためには、入居者に選んでもらえる経営努力が必要不可欠といえるでしょう。

そこでぜひおすすめしたいのが、マンションの設備を充実させ、入居者が魅力を感じる質の高い物件にすることです。この記事では、マンション設備の中でも特に需要の高い、防犯・防災に関する最新設備についてご紹介します。空室問題にお悩みの経営者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.カラーTVモニター付きインターフォン

部屋のなかから来訪者の確認を行うことができるカラーTVモニター付きインターフォンは、最も人気の高い防犯設備のひとつです。インターフォンにモニターがついているだけで悪質なセールスや不審者をブロックすることができるので、20代から30代の女性や、小さなお子様がいるご家庭からの需要が特に高い傾向があります。

また、最新のものは来訪者を録画することができたり、外出先からスマホで来客対応を行うことができたりと、非常に便利な機能も実装されています。配線工事無しで設置できるタイプもあるので、ファミリー層や女性が多いエリアでマンションを経営している方は、ぜひカラーTVモニター付きインターフォンの導入を検討してみてください。

2.地震防災システム

安心して生活を行う上で、防災設備の充実は、防犯システムと並んで重要なものです。特に地震大国と呼ばれる日本で気を付けたいのが、地震への備えです。

戦後最大の震災となった2011年の東日本大震災以降も、2016年の熊本地震や、記憶に新しい2018年の北海道地震など、日本各地を地震が襲っています。日本で暮らす上で、地震への備えは必要不可欠といっても過言ではないでしょう。

そこでぜひマンションに導入したいのが、地震防災システムです。これは気象庁が発表している緊急地震速報に基づき、リビングやダイニングに設置されたインターフォンから、地震の発生を知らせるアナウンスを行ってくれるというシステムです。ラウンジ等の共用部分にも、備え付けのスピーカーから地震速報を伝えることができます。

災害発生時に難を逃れることができるかどうかは、速やかな対応にかかっています。事前に地震の発生を知らせてくれる地震防災システムは、マンションの安全性をアピールする上で、大きなプラスとなるでしょう。

3.子供が安心して遊ぶことができるガーデン

マンション内に備え付けられたガーデンも、人気設備の1つです。中庭に設置された遊具で子供を遊ばせたり、遊歩道で散歩をしたりする場合にも、敷地内であれば不審者の心配をする必要もありません。また、緑が多いマンションは、高級感を演出することもできるため、そういった面からも入居者を集めやすいというメリットを期待できるでしょう。

まとめ

人口が減少傾向にある以上、単純に考えて、空室率は今後も高くなっていくことが予測されるでしょう。マンション経営を行う上で、空室対策がますます重要になることは間違いありません。

入居者へ最も強く訴求できるアピールポイントの1つが、「安全」です。最新の防犯・防災システムを導入し、マンションをより魅力的なものにすれば、多くの入居者を募ることができるでしょう。

ぜひこの記事を参考に、マンションへの最新設備の導入を検討してみてください。